何が見られるか(面接試験)

評価ポイント

 面接試験で評価されるポイントは、大きく括ると「態度」「内容」の二つです。 見た目やマナー、口調といった受験生の「態度」から、その受験生の常識、品性、熱意の有無や人柄について評価されます。

 また、受験生の自己PRや志望動機、過去の体験等についての面接官との会話の「内容」から、その受験生の積極性、協調性、責任感、表現力、バランス感覚、コミュニケーション能力、精神安定性等の有無について判断されます。

 地方自治体でも国でも、面接試験では、面接評定表と言われる1枚もののシートにより評価・採点(判定)されます。

 上記のような評価項目ごとにそれぞれ3段階又は5段階で採点(評定)され、最終的にそれら各項目の評価をトータルされて総合評定(採点)、もしくは3段階又は5段階で総合判定されるのが一般的です。

 さらに評定表の下の方には「自由記入欄」だとか「意見欄」みたいなのがあって、面接官が受験生から感じた印象やイメージを記入するスペースがあります。こういう備考欄の内容が、選考時に結構影響しそうで怖いですね。(参考:人事院記者発表資料「人物試験におけるコンピテンシーと「構造化」の導入」最下部、公務員試験特報室[http://kogumaneko.tk/siken/index.html]、地方公務員転職大作戦[http://uguhisu.blog.so-net.ne.jp/2008-09-26])

 つまり、現在の公務員の面接試験では、「なんかコイツ気にいったから採用」みたいなアバウトな評価方法ではなく、ある程度システマチックに評価されているということです。みんな知ってた?

 考え得るあらゆる部分について面接官にチェックされ、総合的に評価されるということですね。面接官に全身を舐めるように見られても、決してセクハラで訴えるなどしないように。まぁでも、他人に審査されるのって、あまりいい気のしないものですよね。

チェックのスタート

 面接官による受験生のチェックは、面接カード(訪問カード、身上書等、いわゆる受験生の履歴や志望動機を書いた申込書)がスタートです。「面接室のドアを開けて顔を合わせたとき」がスタートではありません。これ、案外盲点ではないでしょうか。

 面接官は受験生と対面するよりも前に、受験生が事前に提出した面接カードに目を通して、「コイツはどんなヤツなんだろう」と想像をめぐらせている訳ですね。受験生の第一印象というものは、既にこの面接カードを見られた時点でぼんやりでも面接官の中である程度形成されているのです。

 もちろん面接カードだけではその受験生がどんな人間かを完璧に捉えることはできないでしょうが、「だいたいどんな性格の人か」ぐらいは、面接カードに書かれている字やレイアウトや内容等から推測できるものです。(面接カード参照)

FCT(ファーストコンタクトタイム)

 次にチェックされる機会が、実際に受験生と面接官が直接「遭遇する」とき、つまり面接室のドアをノックし、面接室に入ってから着席するまでの「ファーストコンタクトタイム」(長いから以下"FCT"と呼びます。なんかカッコイイでしょ?)です。

 このFCTが面接試験においてすこぶる重要です。心理学的にも、人の第一印象というものは、その人の存在を意識してから10〜30秒ほどで決まるといわれており、さらにその人に対する印象の大部分が数分以内に定着するとされています。つまり面接では、面接室のドアをノックしてから席に座り、面接官と2,3会話を交わし終わるまでの数分程度の間に、受験生の印象がほとんど決まってしまうことになります。

 したがって、ここで面接官に悪いイメージをもたれてしまうと、もうほとんどアウトです。よほどレアで魅力的なエピソードで自分を上手くアピールしない限り、話の内容で挽回することは極めて困難でしょう。実際に民間の採用担当者や面接官に聞いた話でも、「まぁ、採りたいか採りたくないかは第一印象で概ね決まるよね」と言ってましたし。

 FCTでチェックされるポイントは、態度。要するに、服装や髪型、姿勢、目線、表情などの「見た目」と、挨拶や仕草などの「マナー」です。この見た目とマナーでその人の常識や品性、人柄が概ね判断されるのです。そして、面接官は、常識や品性、人柄をものすごく重要視します。というのは、こういう要素こそ、話の内容等よりも人間の感情に直接的に訴えるし、熱意というものは姿勢や態度に表れるものだからです。そういう意味でも、まずはこのFCT(ファーストコンタクトタイム)の出来が、面接の成否に直接関わる最大のキーポイントのひとつと言えるでしょう。

CPRT(コミュニケーション&PRタイム)

 ファーストコンタクトタイムをFCTとか書いちゃったから、ノリでCPRTとか書きますけど、そうです。FCTが終われば、次は面接官との問答が始まります。面接官とコミュニケーションを図り、自分をPRする時間。つまり、コミュニケーション&PRタイム(以下"CPRT")です。

 CPRTは、受験生の面接カードに沿って面接官からいろいろと質問され、その質問に対して受験生が答えたり、自己PRする時間です。面接カードとFCTで既に受験生の印象の大部分が面接官の中で形成されているので、言ってみればこの時間帯は、面接カードとFCTで得た受験生の印象の「確認作業」の時間であり、受験生の話の内容がチェックされます。FCTまででやや失敗しても、場合によってはこのCPRTでイメージの挽回が可能です。(挽回できる確率は低いようですが)

 もちろんこの間も、姿勢や目線、表情や相槌、話し方など、話の内容以外の部分も常にチェックされているので注意が必要です。

 具体的には、受験生の自己PRや志望動機、エピソードの内容から、積極性協調性責任感リーダーシップ独創性等がチェックされるとともに、面接官の質問に対する回答の仕方や内容から、精神安定性表現力バランス感覚等が評価されます。

 中でも特に評価に影響するのが、協調性(独りよがりでなく、チームワークを大切にできるか)と責任感(自分の業務をまじめに最後まで完遂できるか)と精神安定性(状況に応じて冷静に対処できるか、メンタルが強いか)の有無でしょう。組織の中で円滑に業務を遂行する上で、これら3つは必要不可欠な要素ですからね。

 とにかくこの時間は自己PRも大切ですが、何より面接官とのコミュニケーションを大事にしましょう。相手の質問を良く聞き、本音と建前をきちんと使い分けて、論理的かつ冷静に回答することが良い評価につながります。

まとめ

 面接で見られるポイント、評価されるポイントは概ね以上のとおりです。

 まずは面接カードで大まかな人物像を評価され、次にFCTで態度を評価され、最後にCPRTで資質の評価と今までの確認作業が行われるという流れになります。せいぜい15分から30分程度の短い時間で、これだけのことをチェックされるわけですね。

 いろいろと細かい部分を説明しましたが、結局のところ面接官は「こいつと一緒に働きたいか。組織にとってプラスになるか」を見ているわけですから、面接対策は「面接官に一緒に働きたいと思わせるにはどうしたらいいか」を突き詰めればよいのです。(それが難しいんですが。)

 さて、面接官が受験生のどういうポイントを重視し、どういう方法で何を評価しようとしているかを概ね把握することができたら、次は面接に臨む上での適切な戦略を立て方、具体的な対策法について考えましょう。

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