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政治学・行政学・社会学

◆科目概要

 さて、政治学、行政学、社会学の3科目はかぶっている部分が非常に多く、学習法がほとんど同じなのでめんどくさいからまとめて紹介してゆきましょう。

 単刀直入に言って、この3科目は暗記科目です。最近は難化傾向にあり読解力もある程度要求される設問も出題されるようになってきましたが、とにかくどんな学者がどんな学説を唱えたかだとか、各国の政治制度や行政機構がどうとか、聞いたこともないオッサンの名前やら理論やらを山ほど覚える必要があるため、暗記が苦手な人には結構苦痛です。特に社会学は学者名と学説のオンパレード。カタカナばっかです。

 しかし、これら3科目は国家U種専門試験の選択科目であり(各5問)、政治学と行政学に至っては地方上級全国型で2問出題される上に、教養試験科目の政治・経済の分野に強く絡んでくる科目です。いかに暗記が苦手な受験生も逃げることは得策ではありません。捨てるとしても、地方上級で出題されない社会学のみです。

 特に東京都1類又は特別区を受験する人は必ず学習すること。政治学が東京都では6問、特別区でも5問出題され、行政学はどちらも4問。社会学は東京都が5問、特別区で3問出題されます。東京都と特別区ではこれら行政系科目の出題数が多く、設問内容も比較的簡単だから是非得点源にすべきです。

 一方国家U種の専門で出題される政治学や行政学は、年によって異常に難しいことがあります。特に政治学は過去問集に載ってないようなレアキャラの名前がバシバシ出るようなこともあるので、選択肢を増やすという意味でも、両方とも学習しておくのが無難です。


◆お勧め参考書

公務員試験 行政5科目まるごとパスワード―短期学習に最適な頻度順ビジュアル用語集 (公務員試験)(実務教育出版)


 通称まるパス。本書は政治学・行政学・社会政策・社会学・国際関係の5科目の頻出用語集であり、 頻出用語が「よく出る」「出ている」「出るかも」の3段階に分類して解説されています。薄くてコンパクトであるため持ち運びし易く、初学者の導入本としても試験直前期の要点チェック本としても使える良書です。

 用語の説明も簡潔ですが必要十分。「行政系科目はまるパスから」と言われるほどに、公務員試験受験生の間でも有名かつ人気の一冊となっております。

 5科目全部あわせても200ページほどしかなく、各科目について読む時は数時間で一気に読み通し、それを何回も繰り返すというのが本書の正しい使い方です。行政系科目はほとんど暗記ですから、何度も読んで覚え込む作業が大切なのです。

 しかし本書はあくまで参考書(用語集)ですから、専門試験でしっかり得点するには、本書を読んだ後に必ず過去問集をやり込む必要があります。というか、当然過去問集がメインです。問題を解きながら暗記するという方が圧倒的に効率的で、スムーズに記憶することができます。


公務員試験 行政5科目まるごとインストール―「知識」を「得点力」に変える解き方ガイド (公務員試験)(実務教育出版)


 まるパスの姉妹本であり、通称まるイン。まるパスの問題演習版となっており、用語の確認のほかに未知の問題に出会ったときの選択肢を切るためのテクニックが紹介されています。

 知識の確認と解法の理解をてっとり早く行うには最適な本書ですが、時間がなければまるパスを通読したらまるインを飛ばしていきなり過去問集に移ってもかまいません。まるインで紹介されている問題を解く上でのテクニック等は確かに有効ですが、そんなのは過去問集つぶしてるうちに自然に身に付きます。「どうしても自然にテクが身つかねェ」などと言う人は、まるインもお勧めします。


○参考書まとめ


 必要最低限を考えれば、これら行政系3科目の参考書は要点を的確にまとめてあるまるパスのみで足ります。行政系科目は暗記科目であるため、参考書で理解どうこうよりも、過去問演習をガンガンこなしてとにかく知識を頭に詰め込むことが重要だからです。公務員試験勉強では行政系科目にはあまり時間をかけてはいけません。法律系と経済系が重過ぎます。


◆学習指針

 3科目ともほぼ同じ学習方針でクリアできます。まるパスを1日又は最低でも3日以内に一気に読んで、新スーパー過去問ゼミ2に移行。スー過去を一通り終えたら、またまるパスを通読。そして再びスー過去を潰す。これを3回ぐらい繰り返せば国2で選択できるレベルには到達できるかと。途中で気分転換にまるインを潰すのもアリ。 

 また、行政系科目は時事的要素も強いため、過去問演習のみでは最新の話題が出題されたときに対応しきれないように思えますが、教養試験対策で嫌でも時事対策をすることになりますので、専門試験対策としてはこれで十分です。

 時間帯効果の面でも費用対効果の面でも行政系科目はこの程度がほぼベストであるように思います。国2・地上レベルだとこれ以上やるのは完全にオーバーワークです。そしてこれ以下だと難化傾向にある国2で選択するのは危険です。

 過去問集は復習時に役立つレジュメが優れており、かつ体系的な解説が得意とされるスー過去がお勧め。暗記要素の強い科目には、ウォーク問のような解説がくどい過去問集よりもポイントを端的に説明している問題集の方が適しているからです。

 ただ、公務員試験対策室は基本的にスー過去推奨派なので、行政系科目に限らず過去問集はスー過去を中心に推していきますが、予備校に通われている方などで既に他の過去問集を利用している受験生やどうしてもスー過去が自分に合わないだとか言う人は、特にスー過去にこだわる必要はないかなと思います。過去問集精選のページでも強調したように、過去問演習はとにかく1冊をとことんやり込むことが最も重要だからです。

 また行政系3科目の過去問を解く際には、ポイントとなる単語等はどんどん過去問集に書き込んでください。間違った設問は間違っている部分をチェック、あるいは正しく直すなどして(イエロー本でいう正文化)、手を動かしながら過去問集を潰して行きましょう。

 この「過去問集にいろいろと書き込む」という作業は受験生の間では賛否両論ですが、何度も言うように行政系科目は解くよりも覚える作業が非常に多い科目です。1周目は設問と解答解説を照らし合わせ、「設問のどこの部分が何故間違っているのか」を頭で考えながら手を動かして書き込むという作業が、暗記する上で非常に有効です。

 また、書き込みながらですから1周目は非常に時間がかかりますが、2周目以降は1周目の何倍もの速度で復習することが可能になり、暗記作業がはかどります。試験合格後に誰かに売るだとか問題を解く楽しみが無いと効率が上がらないだとか読むだけで脳に焼きつくという記憶の鬼みたいな人以外は、この方法をお勧めします。

 なお、ここでは取り上げていない社会政策の科目については、地方上級全国型、関東型等で2問出題されますが、時間が無ければ捨てても(学習せずとも)良し。設問は比較的簡単なものが多いですが、範囲が広く時事対策でカバーできることもあるので無理に学習する必要はありません。「捨てるのはさすがに・・・」と思う人でもまるパスを数回読んでおく程度でいいかと。余裕があり本気で得点しようと思う人は「まるパス→スートレ」でほぼ対策としては万全ですが、そこまでやる受験生の方が少ないのではないでしょうか。

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