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商法・刑法・労働法

◆科目概要

 「オイオイ、この3科目をいっぺんに説明って・・・この法律3科目をなめてんじゃねーの?めんどくせーだけだろ??

 と、思われた受験生の方もいらっしゃるかと思いますが、概ねその通りです。

 まぁそれは半分冗談として、この3科目については、国家U種試験では出題されません。

 国税専門官の試験ではこの3科目のうち商法が出題されますが、わずか2問です。公務員試験での2問は大きいのは確かですが、国税専門官試験は商法以外でバッチリ得点すれば普通に合格します。

 また、地方上級試験では、一部の自治体を除いて商法は1問たりとも出ません。国家T種試験の法律職では4問選択可能なので話は別ですが、ここでは割愛させていただきます。

 以上の点からまず言えるのが、とりあえず商法は捨てろということです。地上国Uレベルの公務員試験を受験する上で、商法は必要ありません。というか、商法勉強する人いんの?商法を勉強する暇があれば他の科目を強化してください。マジで

 次に刑法及び労働法については、全国型をはじめとする地方上級試験において2〜3問程度出ます。したがって、時間があれば対策すべきと言いたいところですが、刑法と労働法を両方勉強するのはやはり抵抗があるかと思われます。で、妥協案ということでどちらか一方を勉強する、というのであれば、労働法をオススメします。

 地方上級試験に出る刑法は、代表的な判例や基本的な知識しか問われませんので、他の主要法律科目に比べれば覚える量はずっと少なく、過去問集を1冊一通り学習すれば本試験で確実に1点は取れます。

 が、労働法は、刑法よりももっと用語がとっつき易く、かつ刑法よりも理解が少なくて済みます。さらに教養試験でさらっと1問程度ですが労働に関する問題が出たりします。

 つまり労働法の方が刑法よりも時間帯効果が良い、もっと簡単に言えば「お得」ということですね。過去問集等では刑法も労働法もほぼ同じ厚さですが、内容は確実に労働法の方が簡単です。スー過去潰そうもんならほぼ確実に本試験で労働法科目を全問正解できますので、地方上級試験を第一志望にするのであれば、労働法は勉強すべきです。

 まとめると、地上・国U受験生は商法は捨て。労働法はやる。よっぽど時間に余裕が無い限り刑法は原則捨てで、時間に余裕があれば、薄めの過去問集をさらっと通る。といったところです。

 なお東京都特別区受験生は、試験で労働法が3問出るので必ず勉強すること。おそらく他日程の地方上級も併願受験すると思われますので、学習すれば確実に得点できる労働法は、むしろおいしい科目となり得ます。


◆お勧め参考書

 地方上級・国家U種レベルにおいて、既に述べたように商法についてはそもそも捨てるという前提なのでお勧め参考書も何もありません。

 地上第一志望者で労働法を学習する受験生についても、勉強する上で参考書→過去問というプロセスを踏む必要はなく、いきなり過去問でOKです。

 労働法よりも理解を要する刑法については、郷原豊茂の刑法 まるごと講義生中継(TAC出版)などで導入した方がむしろスムーズに理解できるかもしれません。レジュメ付き過去問集を軽く立ち読みして「いけそう」と思うのであれば、いきなり過去問集でいきましょう。


◆学習指針

 さて、標記3科目について、学習法は至って簡単。

 まず、商法は捨てるので、学習法なんて知らずとも良し。ただ、公務員試験対策室のアドバイスを無視し、「ボクは諦めない。ボクは商法を極めるんだ!」という方は、応援しますのでがんばってください。

 公務員試験対策室としてプッシュする労働法については、既に述べたようにいきなり過去問演習でいきましょう。レジュメ読んでから問題を読み、「回答はこれじゃないかな?」と軽く考えた後に回答見ればそれで頭に入るレベルです。

 正文化についてはしてもしなくても構いませんが、学習スピードを考えれば正文化をお勧めします。正直、レジュメをきちんと読めば、案外いきなり正答を導けます。

 使う過去問集としては、刑法を捨てるのであれば新スーパー過去問ゼミ2ぐらいはやってもいいように思います。労働法は新スー過去2になってから収録問題数が大幅に増えたことにより、かなりページ数が増えましたが(363ページ)、その分1周するだけでかなりの演習量を確保できます。

 レジュメも非常に優れており、2周目以降は重複問題を飛ばして問題を読む又は解いていくなど学習の効率化を図ることも可能ですので、労働法を満点狙いならスー過去はお勧めです。実際、1つのテーマで似たような問題が結構あるスー過去労働法は、2周すれば満点を狙える力が付きます。

 なお、刑法も学習するだとか、労働法にそこまで時間を割く余裕の無い方は、TAC出版のスーパートレーニングプラス労働法(164ページ)を使いましょう。スー過去の半分以下のページ数で、レジュメ内容もスー過去を易しくした感じとなっておりますので、演習量はスー過去に劣りますがこれでも十分戦えます。

 次に、余裕が無ければ原則捨てるべきであろう刑法ですが、公務員試験刑法は基礎的な問題が中心です。対策すれば確実に点が取れますので、やる覚悟のある人は効率的な学習により最低限の労力で刑法を攻略しましょう。

 学習法としては、講義調参考書を一気に通読することで刑法への興味を促進し、読み終えたら間髪入れず過去問集へ突入するというのがベスト。行政法や民法と似た学習法です。

 使う参考書は上で紹介した郷原豊茂の刑法まるごと講義生中継です。300ページ程度あるので厚く感じるかもしれませんが、受験生の間でも評価は高く、読み始めると案外すぐに通読できてしまいます。というか、一気に通読しないとダメです。3日程度で読み終えるぐらいの意気込みは欲しいところです。

 次に、使う過去問集ですが、労働法を捨てて刑法のみ選択するというケースをここでは原則考えないとして、刑法はスーパートレーニングプラス(124頁)でしのぎます。労働法も学習し、かつ刑法でスー過去(新スー過去2刑法は379ページある)を学習するのは、時間帯効果を考えれば不適切と言わざるを得ません。そんなことをしている間に他の主要科目の内容を忘れちゃいます。

 何らかの事情でもし労働法を敢えて勉強せず刑法を選択するのであれば、刑法まる生→スー過去で学習すれば地方上級試験レベルでの刑法については完璧に近いでしょう。いずれにせよ、ケースバイケースでお勧め参考書・過去問集を使い分けてください。

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