面接カード−内容面の注意点

 面接カードは内容では受験生間であまり差がつかず、評価の占める割合も3割程度ということは既に申し上げましたが、体裁さえよけりゃ内容は適当でいいというわけではありません。むしろ、キラリと光る内容で面接官を引き付けることができれば、他の受験生に差を付ける大きなチャンスを得ることができるでしょう。

 ここでは面接カードの内容面の注意事項について、いくつかのポイントに絞って説明いたします。

◆嘘は書かない

 これは大前提ですが、嘘を書いてはいけません。何故なら、まずバレるから。いや、面接カードを見られた時点ではバレないでしょうが、実際の面接試験時にバレる恐れが大きいのです。

 民間企業にしろ公務員にしろ、人事に携わる人間には、基本的に組織の中でも優秀な人材が選ばれます。採用に関わる人間ならなおさらです。

 考えてみれば解ると思いますが、ろくでもない職員が、果たして優秀な人材を選ぶことができるでしょうか。そして、優秀な人材を選び抜く能力に欠ける人間を、果たして採用担当に配置するでしょうか。

 組織の未来を担う人間を採用するという極めて重要な任務を任せられるわけですから、それには当然、組織に求められる人材を選び抜くにふさわしい人間が、面接官として選ばれているのです。だから普通に考えて、受験生の皆さんより、面接官の方が1枚も2枚も上手(うわて)なのです。

 さらに採用担当者は、採用担当業務に就くにあたって職場で研修を受けているようなので、嘘やハッタリを見抜くテクニックについてもきちんとノウハウを持っていると考えて間違いありません。面接本番で、面接カードの内容と少しでも矛盾する点があれば、面接官は内心ほくそ笑みながらサディスティックなほどそこをガンガン突いて来ます。面接カードや話の内容にたとえ矛盾点が見つからなくても、声色や表情、目の動きから「怪しいな」と気付いて、ボロが出るまで攻撃してくる勘の鋭い恐ろしい面接官も存在します。そして、嘘がバレてしまえばそこでジ・エンドです。

 だから、まずバレない程度に事実を多少誇張するぐらいなら問題ないとは思いますが、面接カードには決して嘘やハッタリは書かないようにしましょう。嘘を突き通すためにつじつま合わせを考えるよりも、正直な内容を掘り下げる作業の方が労力は少なく済むと思いますし。

 なお、「それでも俺(私)なら、面接官を騙すことができる!」と自信のあるナチュラルボーンフェイカーの方は、どうぞご自由に挑んでいただければと思います。もしかすると、面接官を騙し通すことに成功し、圧倒的な評価を得て合格できるかもしれません。もちろん我々は責任を持ちませんし、合格して採用されてからが怖いですけど。(いや、もしかすると、詐欺師としてのその能力を逆に買われるかもしれませんが・・・・・・いや、ねぇな。)

◆エピソードで書く

 面接カードの代表的な記入項目の中で、特に力を注いで記入すべき重要項目は、学生時代に打ち込んだこと、学生生活で印象深かったこと、学業以外で力を注いだこと、志望動機、自己PR。これらは比較的記入欄のスペースも広く、「何をどのように書けばいいんだ」と受験生を悩ませる項目ですよね。

 で、単刀直入に言うと、これらは「具体的エピソードを混ぜて」書くことがポイントです。

 まず「学生時代に打ち込んだこと」「学生生活で印象深かったこと」「学業以外で力を注いだこと」等についてですが、これらは軽く一行程度事実を書くだけとかでは評価を得ることはできません。むしろ熱意が無いものとみなされマイナスです。

 具体的エピソードを交えつつ事実を書き、そしてその経験から何を得たか、自分はどのように成長できたか、まで書く必要があります。なおここで使うエピソードは、独りだけで何かを達成したとかではなく、誰かと力を合わせて達成したとか、チームワーク・協調性をアピールできるエピソードが良い評価につながります。継続的に一つのことをやり通した等のエピソードも、粘り強さや継続力という点で評価が高いでしょう。

 次に「志望動機」や「自己PR」ですが、これらは特に注意が必要。面接カードに限らず、面接試験全般において面接官や人事担当者から必ずといって良いほど聞かれ、突っ込まれる超重要項目であり、受験生を最も悩ませる項目でもあります。面接対策はここから始まるといっても過言ではありません。 これらも「国民のために働きたいと思ったから」だとか「私の売りは忍耐力です。」だとか淡白に書いただけでは全く評価されません。「あっそ」で終わります。

 かといって、具体的根拠無しに自分は粘り強いとか積極的だとか中身スカスカの美辞麗句を記入欄いっぱいに並べたところで面接官の心に訴えることはできないし、面接官は信用してくれません。「私は何事にも積極的に取り組み、かつ責任感もあり、任された仕事は最後まで絶対にやり通す自信があります。また普段からよく友人に頼られることから、面倒見がよくリーダーシップもあります。」とか書いたところで、「フーン。で、根拠は?」と鼻で笑われて終わり。特に今の例だと、具体的でないのはもちろん「積極的」だとか「責任感」だとか「リーダーシップ」だとか、わざとらしい言葉をそのまま使っちゃってる上に、いろいろアピールし過ぎていて信憑性が低くなり、評価は最低です。まぁ、ここまでアレな自己PRは珍しいでしょうが。

 よって、志望動機や自己PRについても、ある程度アピールポイントを絞って、必ず具体的なエピソードを交えて書くよう心がける必要があります。国民のために働きたいと思ったのであれば、何がきっかけでそう思ったのか。また忍耐力をアピールしたいのであれば、どのようなエピソードでその忍耐力を発揮し、どのような結果・教訓を得たか。誰も経験したことのないような珍しいエピソードである必要は無いので、面接官の気を引くような、リアリティがあって個性を感じるような、自分だけの志望動機、自己PRを考えましょう。

 当然、これらを捻り出すには、十分に自己分析がなされている必要があるし、志望官庁がどのような業務を行い、どのような政策を実施しているかを入念に研究しておく必要があります。

◆詳しく書き過ぎない

 上記重要項目を書く際は「具体的でないとダメ」と主張しましたが、具体的過ぎる、というか、詳しく書き過ぎるのも戦略的には良くありません。

 面接本番で、面接官が受験生に対して質問のしようが無いほどに面接カードの内容で話が完結してしまっていては、受験生がその場でアピールする機会を減らしてしまうことになりかねないからです。何より、面接官も「面接カードに全部書かれちゃってるじゃねーか。何を聞きゃいいんだよ」と困ってしまいます。

 「この部分をこの程度に留めて書いておけば、おそらく面接官は興味を持って、さらに掘り下げて聞いてくるだろう」といった感じで、面接カード作成時に意図的に突っ込まれるであろうポイントを作るのです。トラップを仕掛けるということですね。そうすると、面接の流れをイメージし易くなるし、本番で自分のペースに持ち込むことが可能となります。

 面接カードは具体的に、しかし相手に質問させる余地を残すつもりで、わかりやすく簡潔に書くことを心掛けましょう。

◆内容は覚えておく

 当たり前ですけど、面接カードに書いた内容は覚えておかなければいけません。本番で面接官に「面接カードには○○って書かれてたけど、それについてもうちょっと詳しく教えてくれるかな」などと質問されて、「へ?いや、そんなこと書きましたっけ(愛想笑)」などと答えようもんなら、クーラーなんて必要ないぐらい一気に場は冷え込んでしまいます。

 このように、書いたことを覚えていないのは論外として、面接カードに書いた内容と面接本番で回答する内容に整合性がとれて無い場合も、窮地に陥ることになります。

 そのような悲惨な状況を招くことのないよう、面接カードに書いたことには責任を持って内容を覚えておくことはもちろん、記入事項に係るどんな質問にも答えられるよう体制を整えておくようにしましょう

 またそのためにも、作成した面接カードは提出する前にコピーを取っておくなど、提出後や面接直前に再確認できるよう準備しておくことが必要です。

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