国家公務員一般職−最終合格までの流れ

 国家公務員一般職試験の最終合格までのおおまかな流れとしては、筆記試験である1次の教養、論文、専門試験の得点に、2次の人物試験の得点が加えられ、合格最低点を超えた受験者が最終合格となります。その後、採用者面接を受けて、正式に各省庁に採用されるというわけです。

 ここで注意。1次の教養、論文、専門の各試験には、最低限必要な粗点として、「基準点」というものがあり、満点の30%〜40%程度を基本に個別に定められています。つまり足きりというやつで、基準点に達しない試験種目が一つでも存在する受験者は、他の試験種目の成績に関わらず不合格となるという恐ろしいシステムがあるのです。

 したがって、「教養は2割しか得点できなかったけど、専門で9割を正答!まぁ、専門試験の配点比率は教養試験の2倍だし大丈夫だろう!わはは」などという方は、問答無用で不合格です。

 一般論文試験においても、「多肢選択式試験は完璧!ただ、論文は小学生レベルの文書構成で、少々危険思想も織り交ぜた文章になっちゃったな」などという方は、残念ながらもう1年頑張っていただくことになります。

   2次で実施される人物試験についても説明しておきましょう。人物試験では、受験者をA〜Eの5段階に評価し、各段階ごとの得点を算出します。つまり、A判定が一番良く、E判定が一番悪いということですね。

 ちなみに、A判定やB判定が出されるのはかなり少数で、C判定がほとんどのようです。さらにE判定の場合は一発不合格で、得点化すらしてもらえません。E判定はよっぽどヤバイ人材にしか出されない判定なのでしょう。全裸で面接室に入る等の過激な行為や、面接官の前で選民思想について声高らかに語るなどといった突飛な言動はおそらくE判定クラスなので、避けといた方が良さそうです。

 なお、人事院による第2次試験の際、個別面接の他に、人物試験の参考として予め「性格検査」が実施されますが、性格検査は得点化されるようなものではありません(たぶん)。受験案内に書かれているとおりあくまで人物試験の「参考」として実施されるものなので、気楽に臨みましょう。

 ただし、性格検査の結果が個別面接の内容と矛盾した場合、面接官から「?」という印象を受けてしまうので、真面目かつ素直に回答することをお勧めします。また、性格検査で「ちょっとあぶねータイプの人間」という結果が出てしまった場合、面接官から警戒されることでしょう。その時は、その、がんばってください。

 あと、これも案外受験者の方が知らないことみたいなので念のため書いておきますが、第1次試験合格者は、多肢選択式の筆記試験である教養(基礎能力)試験と専門試験において基準点以上であるものについて、両試験種目を合計した得点に基づいて決定されます。

 要するに、1次試験合格者の決定には、一般論文試験の得点は影響しないということです。論文試験の点数は、第2次試験の人物試験が終わったあと、最終合格を決定する際に用いられるわけですね。だから、1次を合格して2次まで行ったとしても、論文で基準点に達していなかったら、たとえ人物試験でA判定をゲットしても不合格ということになります。まさにぬか喜びです。

 いずれにしろ最終合格するためには、この「基準点」を十分考慮し、少なくとも足きりをかわせる程度には満遍なく各試験種目をきちんと学習する必要があるわけです。大丈夫だとは思いますが、専門重視の試験だからといって、くれぐれも教養試験や論文試験を軽くみないように。

 なお、最終合格=採用というわけではなく、国家公務員一般職の場合、内定を勝ち取るためには官庁訪問がものすごく重要になってきます。官庁訪問せずとも採用面接のお声がかかる省庁もあることはあるんですが、人気どころの省庁から面接に呼ばれることはまずあり得ません。志望する官庁に採用されたいなら、必ず官庁訪問すること。

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