国際関係

◆科目概要

 公務員試験における国際関係は、過去から現在に至るまでの世界の動向やら国際政治・経済に係る理論やら、要するにその名のとおり国際関係についてのアレコレを問われる科目です。世界は広く、歴史は長い。当然範囲は膨大です。

 もちろん広く浅くの公務員試験ですから、国際関係も範囲は広いとはいえ深い学習は必要ありません。

 しかし、各国の外交史や政治理論、国際機構や国際経済理論について幅広く知識が問われるこの科目は、大学受験時に世界史を専攻していたなどある程度のアドバンテージを持っていない受験生にとってはかなり厄介な科目です。

 が、教養試験における時事問題や政治経済、世界史・地理などの社会科学分野にもかなり絡んでくる科目であるので、当然やらないよりはやった方がいい。いいに決まってます。

 国家公務員一般職の選択科目でもあり、東京都や特別区等を除くほとんどの地方公務員上級試験においても2〜3問ほど出題されます。刑法や労働法を勉強するぐらいなら、国際関係を勉強した方がお得なのではないか。

 なんて安直に考える諸兄、ちょっと待ってください

 上記の事柄に嘘はありません。国際関係は、他の政治系科目の例に漏れず、まさしく超暗記科目です。暗記がもともと得意な人や、世界史が好き又は得意な人、外交オタクなどといった方々は、迷わず国際関係を選択学習すべきです。そういった方は十分得点源にできるでしょうし、国家一般職でも選択を検討すべきでしょう。

 ところが、高校時代にちょっと世界史をかじっただけの方や、暗記が苦手な方にとっては、覚える量が多過ぎるこの科目は大変な負担になり得ます。ゼロから国家公務員一般職で選択できるレベルに辿り着くには過去問集を相当やり込む必要があります。

 私ファーバーの実体験ですが、国際関係は他のどの行政系科目よりも刑法よりも労働法よりも暗記作業が苦痛で、一通り過去問集を潰しはしましたがなかなか点は伸びず、結局中途半端になり、本試験では世界史と共に国際関係をほとんど捨てることになってしまいました。要するに、国際関係のせいでかなりの時間がほとんど無駄に失われたのです。

 もちろんこれは暗記が苦手なとある一受験生のケースであるため全ての受験生に当てはまるとは思いませんが、暗記が苦手であったり世界史の学習等によるある程度の蓄積が無い受験生は、国際関係を捨てるという選択肢も考えるべきであると思います。

 もしかしたら時事対策によって得た知識で運よく国際関係で1問程度正解できるかもしれませんし、公務員試験勉強のトータルの学習効率を考えれば捨てるという思い切りも必要です。(これは国際関係に限りませんが。)


◆お勧め参考書

 国際関係は導入本は必要としないので、軽くレジュメなどの要点整理が載っている過去問集からいきなり入ります。

 したがって国際関係専用の参考書は特にこれといったものがありませんが、時事対策時に使う「公務員試験 速攻の時事」(実務教育出版)は国際関係の学習時にも読むことをお勧めします。時事的要素の強い科目ですから、最新の情報を仕入れる上で「速攻の時事」は極めて有効な本です。


◆学習指針

 概要で述べたように、まず国際関係は捨てるか捨てないかの判断から入ります。

 この科目は中途半端に学習してもまったく力が付きません。地道な暗記作業無しでは得点できませんので、中途半端にやるぐらいなら捨てた方が万倍マシです。

 このことを踏まえて、それでも国際関係を選択する気のある受験生、また地道に国際関係に時間を注げる受験生のみが、学習してください。

 学習指針としては、いきなり過去問集から入る訳ですが、地方上級で得点することを第一の目的とするのであれば、一番のお勧めはTAC出版の「出るとこ過去問セレクト70 国際関係」 (旧:「公務員70点で合格! 」シリーズ)(184ページ)です。

 以前、当サイトでは実務教育出版の「上・中級公務員試験 20日間で学ぶ国際関係の基礎」を推奨していましたが、2005年以降改訂がなく、掲載内容が古いままです。最新の国際事情は時事対策で得ることができるとはいえ、国際関係は時事要素の強い科目ですから、可能な限り内容が新しい問題集を使うべきであり、その点で本書は利用価値が落ちてしまいました。

 ということで、国際関係の学習には「過去問セレクトシリーズ」を使うわけですが、この過去問セレクトシリーズの良い点は、まず「本が薄い」点。奇問レア問カットで「国般地上レベルで7割得点する」といったコンセプトで作られている過去問集であり、「あまり時間をかけられない科目」の学習に使う上で最適です。「レジュメ(POINT整理)」→「見開き2ページ完結型の過去問演習」という作りで、サクサク学習が進みます。薄いんですから当然発展問題もやること。

 本書を潰せば国際関係についての基礎知識を概ね確保できるので、後は時事対策と模試等で新しい知識を身につけることで、地方上級試験で得点できるレベルには達すると思われます。使い方は原則正文化をオススメしますが、とにかくひたすら暗記です。本に直接書き込んだりマーカーを使うなど工夫して学習してください。

 なお、国家一般職試験で国際関係の科目を選択するというのであれば、上記の方法では演習不足です。学習前にそもそも国際関係についてある程度の知識の蓄積がある受験生は別ですが、5問中4問以上を狙うのであればスーパー過去問ゼミを潰す必要があります。

 いずれにせよ、膨大な知識の詰め込みが要される公務員試験国際関係。無理に手を出せば痛い目を見るので、選択は慎重に。

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