国税専門官試験−補足事項

 国家公務員専門職のひとつである国税専門官の採用試験にかかる補足事項です。

 地域ブロックごとに採用予定人数が決まっている国家公務員一般職とは異なり、国税専門官は「全国で何人」というように、全国規模で採用予定人数が決まっております。(もちろん、採用予定者数は全国各地域の国税局等の採用需要人数の積み上げですが。)

 最終合格者は、国税専門官採用者の候補者として、「採用候補者名簿」に得点順に登録され、その中から全国の各国税局及び国税事務所に採用され、まずは各管内の税務署で勤務することになります。したがって、第1次試験地及び第2次試験地については、希望する勤務地に関係なく、それぞれ受験に便利な地域を選んで受験できます。

 ただ、第2次試験地については、採用を希望する国税局がある地域で受験すべきでしょう。何故ならその方が第1志望の国税局に採用される確率が高いと考えられるからです。

 例えば札幌国税局での採用を希望している受験生が2人いたとします。A君は札幌国税局で2次を受験し、B君は都合により大阪国税局で2次を受験したとしましょう。どちらも素晴らしい成績で最終合格し、採用候補者名簿に登録されましたが、合格順位はA君よりもB君の方が上でした。この場合、A君とB君ではどちらの方が札幌国税局に採用される可能性が高いかと言うと、A君です。いくら試験の成績が良くても、見たことも話したことも無い人間より、自分が面接して、ある程度どういった人間か判っている人の方を選びたくなるのは、人間の心理でしょう。

 ここで鋭い人は、「2次の人物試験は人事院の職員が行うのでは?」と反論したくなるでしょうが、3人いる面接官のうち、3人全員が人事院の職員であるとは考えにくいです。ほぼ間違いなく国税局の人事担当が混ざっているはずで、彼らは実際に自分の目で見て、「こいつが欲しい」と思った人間に目星を付けていることでしょう。国税は特にメンタル面の強さが要求される職ですので、人事担当もその辺の見極めには必死です。

 だから、国税専門官の志望度が高い人は、交通費なんて気にせず自分の第一希望の国税局で2次試験を受験するように。専門記述試験で足きり、あるいは人物試験で大失敗しない限り、人事担当の御眼鏡にかなえば、希望の国税局から採用のお声がかかる可能性が大きいです。

 ちなみに採用人数については、大部分が東京、関東甲信越、名古屋、大阪の各国税局で採用されるため、その他採用人数の少ない国税局では当然倍率が高くなります。また、大阪国税局は採用枠に対して希望者が非常に多く、例年激戦区となるようです。第一希望に漏れても、成績や他の地域の採用枠の空き具合にてよって第2、第3希望の勤務地から採用のお声がかかることもありますが、やはりどうせ採用されるなら第一希望の国税局がいいですよね。

 また、これに関連して、国税専門官試験では、2次試験が終わってから最終合格者発表の前に意向確認の電話がかかってくることがあります。これは、2次における人物試験で非常に評価が高く、国税局にとって「特に欲しい人材」にしかかかってこない選ばれし者だけが聞くことのできる天の声です。いわゆる「囲い込み」ですね。

 「そんなのウソだ!」などと現実から目を背ける受験生も毎年いるようですが、これはマジです。例年国税専門官の最終合格者発表は8月末に行われるのですが、この意向確認の電話は早ければ8月の10日ぐらいにかかってきます。この電話がかかってきたらしめたものです。最終合格さえできれば、それすなわち内定を意味します。

 ただここで注意が必要なのは、あくまで最終合格が前提だということです。事実、意向確認の際には、国税の人事担当の方から「最終合格は人事院が決定することなので現時点ではまだ判らないが、もし最終合格したら是非当国税局に採用したい」等の旨を伝えられます。意向確認の電話を受けたが、専門記述が基準点に足りなかったのか、不合格になる方も毎年ちらほらいるようです。

 したがって、意向確認の電話が来たからといって一喜一憂しないように。といっても、専門記述で足きりにさえ合わなければ、意向確認の電話が来れば合格順位が悪くとも希望国税局に採用される可能性が非常に高いです。これは、ファーバー主事が実際に経験した事実で、意向確認の電話があった彼は、合格順位がほぼボーダーラインだったにも関わらず、第一希望の国税局から内定をゲットしました。この点からも、最終合格そして内定を勝ち取るためには、多肢選択式の筆記試験に力を入れるだけでなく、専門記述についても決して手を抜くことはできず、最低でも基準点をクリアできるぐらいには対策しておく必要があることを忘れてはいけません。

 なお、最終合格発表前に意向確認の声がかからない場合であっても、最終合格発表後の採用面接で内々定をもらえたり、それ以降でも声がかかることがあるので、心配しないように。

 いずれにせよ、国税専門官はその職質から、学力だけでなく対人能力等についても他の公務員職種より高い水準を要求される公務員試験といえるでしょう。これは国税専門官のみならず他の公務員職種についてもいえることですが、日頃から人間力を磨く努力を怠らないことが、公務員試験を突破する上で非常に重要な要素だと言えます。

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