模試受験について

◆模試について

 公務員試験の模試は、各予備校や「受験ジャーナル」誌(実務教育出版)で実施しています。

 本格的な模試は年明け2月頃から始まり、直前期まで数回実施されます。予備校によって時期や値段、内容等が異なります。時期については、各社の模試はほとんど重なりません。だって時期が重なってしまったら模試の受験者が減ってしまいますからね。収入面での大きな痛手となります。いや、こんなのはどうでもいいんですが、こういった事情から模試は受けようと思えば何回も受けることができます。

 教養試験だけのものや、論文まで付いている模試まであり、それぞれに応じて値段は異なります。各予備校の公務員受験生用パンフレットやWEBサイトなどで模試情報を確認することができるので、積極的に活用しましょう。

◆模試は受けるべきか?

 だいたいどの書籍やWEBサイトでも口を揃えて「模試は受けた方がいい」などという意見を言っておりますが、イエス。その通りです。ただ、公務員試験対策室的には、「受けた方がいい」というかむしろ「絶対受けろ。」って言うスタンスですね。別に私は模試実施機関のマワシもんでも何でもありませんが、予備校生も独学の方も模試は必ず受けるべきです。

 確かにお金がかかります。1回4000円程度のものから9000円程度のものまでありますが、何度も受けると考えると学生にはなかなか大きな金額になります。が、落ちてもう1年頑張るよりも明らかに安くつきます。5回も6回も受けろとは言いませんが、最低2回程度は経験しておいた方が無難です。

◆模試を受ける意義

 模試を受けることの意義は何にあると思いますか?考えられる代表的なものを3つ挙げてみましょう。

 1.現時点における学習達成度を確認できる
 2.受験勉強のペースメーカーになる
 3.本番のシミュレーションをすることができる

 まず1についてですが、これは「今自分がどの程度公務員試験で点が取れるのか」よりも、「自分の弱点科目は?どの分野で点が取れて、どの分野で点が取れないのか?」を確認することに意義があります。模試を受ければ、誤答が多かった科目や間違った問題等を確認することができます。これにより自分の弱点を知り、今後の学習で修正してゆくことができますね。そういった意味でも、模試を受けた後は必ず間違った箇所を見直すようにしましょう。模試は受けて結果を確認しただけで満足しがちですが、間違った箇所や勘で解いてしまった箇所を復習するとしないとでは、知識の定着度が全く違います。中でも時事問題はその年度の新しい事項が出題される傾向があるので、模試で出題された時事問題は要チェックです。たとえ正解した問題でも解説を読んできちんと復習しましょう。

 次に、2についてですが、模試は公務員受験勉強のペースメーカー的役割も果たします。「模試でいい結果を出そう」だとか「次の模試に向けてここまで勉強しよう」といった感じで、短い期間に目標を据えることで、マンネリ化しがちな受験勉強生活に渇を入れ士気を高めるとともに、良い気分転換にもなるからです。

 最後に3の「本番のシミュレーションをすることができる」ですが、模試を受ける最大のメリットはここにあるといえます。この3に比べれば、1や2の意義なんて別にどうでもいいですよ。いえ、これは言いすぎですが、模試は本試験を受ける上での最高の練習と言えます。
 本試験のシミュレーション、それはつまり試験における時間配分や問題を解く順番を身につけることです。
 公務員試験では、こういった要素が極めて重要です。というのは、専門試験については比較的時間的に余裕があるというイメージが強いですが、教養試験については「時間が足りない」と受験生が毎年口を揃えて言うものです。これは事実で、公務員試験における教養試験の時間設定は極めてタイトなものとなっています。
 自分なりの問題を解く順番、各分野にかける解答時間等を事前にある程度確立しておかないと(例えば文章理解に何分、数的処理に何分、など)、無計画に問題を解いていたのでは絶対に時間が足りなくなります。時間配分については、実際に模試なり本試験なりを受けないと、感覚でわかるようなものではありません。
 そして問題を解く順番というものは、この時間配分を決める上で強く関係してきます。例えば、一般知能から取り掛かるのか、一般知識から取り掛かるのか。これらは個人の性格等により合う合わないがあるので、実際に試験を経験しながらで自分にあった解き方を身に着ける必要があります。
 さらに、試験官そしてその他受験生が実際に周りにいる状況で、すなわち本試験に近い環境で問題を解くといったことも、模試ならではです。自宅で自分で時間を計りながら過去の試験問題を解くのとでは、緊張感や時間感覚といった心理状況が全く違います。

 本番のシミュレーションをすることができるとはこういう意味です。1,2で挙げたことも重要ですが、模試を受けることで、自分に最も合った受験スタイルを確立して、万全の状態で本試験に臨めるよう準備しましょう。

◆模試受験の注意点

 注意点というほどでもありませんが、模試をより効果的に活用する上での留意点について少し記述します。

 模試には自宅受験と会場受験がありますが、はっきり言って自宅受験は効果が薄いです。上でも述べていますが、自宅受験では途中で集中力が切れたり、自分で時間を計っているため最後の時間ギリギリのラインで「もうちょっと・・・」といった感じで甘えが出てしまう危険性があります。

 実戦的な時間配分を身につけるという点では、どうしても自宅受験は会場受験に劣ります。自宅受験でも問題の出題傾向を掴むことはできますが、そんなのは市販の過去問でも可能なことです。せっかくお金を払って受験するんですから、可能な限り会場受験をするようにしましょう。といっても地方に住んでいてなかなか会場受験できない方もいるでしょうから、そういった方はとにかく自分を追い詰めて、シビアな心理状況で受験するよう心掛けましょう。(って、難しいか)

 また、模試では判定や順位などが出ますが、こんなもので一喜一憂する必要はありません。成績が伸びるときは1ヶ月でいきなり伸びる。それが公務員試験です。さすがに試験直前期に最低判定が出ている場合は全力で焦る必要がありますが、重要なのは本試験です。模試は先に言ったようにあくまで本番で全力を出すための準備として据えておいて、判定等は参考程度に考えましょう。

 他に留意点としては、模試は予備校によってそれぞれ特徴があります。当然各予備校で模試を作成しているスタッフが違うからなのですが、例えばLECの模試ではLEC出版のテキストや過去問題集に沿った問題が出るなど、どうしても模試には実施予備校の色が出てしまう点は否めません。難易度や出題傾向にもある程度差があるといえます。

 しかし、模試を受ける目的は、あくまで上に述べた「学習達成度の確認」と「ペースメーカー」、そして「時間配分の確認」です。確かに様々な傾向の試験を経験する方が実戦につながると考えられますが、所詮は模試です。本試験とは難易度も出題内容も異なります。

 要するに、ある程度大手予備校の模試を受ければまず間違いありません。LECやTAC、大原など大手予備校で実施される模試は、問題が研究されており、かつ受験者数が多いため比較的他の模試より試験結果が参考になります。また解説が詳しく、復習にも適しています。近所にいくつもの予備校がある地域に住んでいる人は、予備校各社の模試を使い分ければいいですし、それができない地方の人は別にそこそこ大手の予備校であれば1社の模試受験で十分です。

 模試オタクや予備校オタクになる必要はないんです。模試の意義を理解し、うまく利用しつつ、過去問演習を粛々と繰り返す受験生が合格します。

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