パスラインシリーズ
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○公務員試験対策 最新版パスラインシリーズ(時事通信社発行)
通称パスラ。KALS河合塾ライセンススクール編著/時事通信社発行の公務員試験用過去問集。大学受験予備校として有名な河合塾による編著ということで、一般知識科目のクオリティは高い。が、一般知能科目(数的処理)については合格点を出すことはできません。畑中シリーズなどテクニック本とは違い正攻法で解かせる内容となっているため、素早く解くことを要求される公務員試験数的処理の対策本としては微妙。一方専門科目についても、レジュメ部分がスー過去やスートレ等既存の過去問集より劣る上に、演習問題数が明らかに少ないということから、使う必要無し。
教養科目についてもオススメ科目とそうでない科目があります。率直に言って、自然科学以外は万人にオススメできるものではありません。自然科学については、ポイント解説(レジュメ)→例題→演習問題という構成で、初学者にも学習し易い内容となっています。何より、必要最低限だが理解を重視し具体的にまとめられているレジュメ部分が優れており、演習問題の量も必要十分と言えます。他にいい問題集がないため消去法的に選ばざるを得ないといった本書ですが、文系の人も理系の人もこれ1冊で公務員試験の自然科学は概ねOKでしょう。理系の人でパスラ自然科学が物足りないと感じる方はスー過去もやってみるといいかも。
次に人文科学ですが、使っている受験生の間でも意見が別れます。というのは、本書は自然科学とは違い、まとめ部分は目が痛くなるほどの単語とその解説がひたすら並べられている造りとなっています。要点がまとめられており内容が凝縮されているのは確かですが、文字の羅列と言わざるを得ない本書の構成にはやっていて苦痛を感じざるを得ません。世界史や日本史が特に歴史の流れが掴みにくくキツイ(私だけ?)。所詮暗記科目である人文科学ですが、それでも本書のまとめ部分は初学者の勉強意欲を喪失させる程の負のポテンシャルを感じてしまいます。さらに本書は人名や解説の漢字に読み仮名がふられていないという、初学者のハードルを絶望的なまでに引き上げる致命的な欠点をデフォルトで備えており、日本史や思想に出てくる人名の読み方を昔の教科書やネットで探すという不要な手間を要することになります。
ここまで書くと「パスラインの人文科学は最悪」みたいなイメージを持たれると思いますが、それでも演習問題の量は豊富で、初学者で無い受験生には本当に要点だけをまとめられた本書は利用価値があるかと思います。ちなみに大学受験時に世界史を専攻していなかった私はこのパスラインで世界史を学習しようとし、世界史を捨てることを決意しました。
社会科学については、改訂前はなかなか評判は良かったんですが、改訂されることにより50ページ程削減され、まとめ部分の無駄が省かれただけなら良かったのですが、演習問題量も大きく減るという露骨な改悪ぶりが本書の価値を大きく下げることになりました。ご利用は受験される方のご判断にお任せ致します。
以上がパスラインの批評です。「なんでレビューした?ほとんどダメじゃねーか」などとお怒りの声も聞こえてきそうで恐縮ですが、自然科学については結構良い出来です。人文科学も場合によっては使えるので、立ち読み等で実際に内容を確認され、購入を検討されてみては。
【まとめ】
自然科学だけ使える。社会が得意科目だった人は、人文科学も使える(はず)。
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