自然科学

◆科目概要

 自然科学は、数学、物理、化学、生物、地学の5科目からなり、理系及び国立文系の公務員受験生が有利なのは一目瞭然。私立文系の受験生にとっては、この自然科学をいかにしのぐかが数的処理と並び教養試験最大のポイントといえるでしょう。

 単刀直入に言いますが、物理及び化学については、高校時代に専攻しなかった受験生は、迷わず捨てること。物理も化学も非常に面白い科目ですが、どちらも理解するまでにかなり時間がかかる科目であるため、初学者が公務員試験のために学習するというのは無謀です。

 数学については高校2年程度までの出題範囲なので、私立文系出身者以外はレジュメ付き過去問集で十分対策可能です。一方大学受験時に勉強していない受験生は、数学が得意だったなどよほど理由が無い限り、捨てざるを得ないかと思います。

 そして生物と地学。特に文系の公務員受験生にとっては、こいつらは自然科学のオアシス。計算問題が幅を利かせる自然科学ですが、この2科目はほとんどが知識問題。初学者でも試験で得点できる数少ない科目であるため、他でダメでもこの2科目をきっちり対策することで、何とか自然科学を凌ぐことができます。ただ、地学は高校時代に大学受験用に学習した人はあまりいないかと思いますので、他に選択できる科目がある場合は地学は捨てて生物を選択しましょう。

 以上から、私立文系出身者は、自然科学では他の受験生に比べかなりハンデを負うことになりそうですが、国家公務員U種であれば、教養の一般知識は30問中20問の選択解答であるため、自然科学3科目の計6問をまるまる捨ててもノープロブレム。人文科学でカバーすることができます。また地方公務員上級についても、自然化学は概ね人文科学よりも出題数が少ないため、他で得点すればそれほど痛手となりません。

 取れるところで取る。教養試験の一般知識は、潔い受験生が有利です。教養対策にかける時間は、専門試験よりも限られてます。


◆お勧め参考書

○新出題傾向対応版 センター試験 生物Iの点数が面白いほどとれる本(399ページ/中経出版)


 代々木ゼミナールの人気講師による講義形式の大学受験用参考書。

 口語調で展開される解説はそのハイテンションぶりから「面白い」や「ウザい」など評価が別れますが、内容の詳しさとボリュームは群を抜いており、多くの受験生から絶大な支持を受けているセンター試験生物の定番テキストです。

 センター試験レベルを明らかに超えている記述もあり、公務員試験用としては400ページというボリュームはどう考えてもオーバーワークですが、要は使いようです。

 生物は理解なしではなかなか暗記できない科目ですが、本書はくどいぐらい丁寧な説明により、特に受験生が難しいと感じる分野について大いに理解を促してくれます。

 もちろん本書はあくまで参考書なので、本書を使いながら過去問演習により実際に問題を解く力を養う必要があります。過去問演習で躓いても本書で確認すれば基礎からきちんと理解できるので、初学者にこそ推薦したい一冊です。


○センター試験地学1の点数が面白いほどとれる本 パワーUP版(384ページ/中経出版)


 面白いほどとれる本シリーズの地学版です。

 改訂版では旧版から著者も替わり、センター試験の新傾向に対応するためページ数も大幅にアップしましたが、公務員試験用としては旧版でも全く問題ありません。(地学も生物もむしろ旧版の方が薄くていいかもしれません。)

 地学は高校時代に学習しなかった受験生も多いと思われますが、本書もそんな初学者にこそお勧めできる参考書です。

 参考書の種類自体が少ない地学ですが、本書は同シリーズのセールスポイントである基礎に重点を置いた丁寧な解説が秀逸で、他の定番書よりもスムーズに理解することができます。

 詳しい解説ゆえにボリュームも一級品ですが、生物と同じく公務員試験に出る分野に絞って利用して、過去問演習の補助に使うのが正しい使い方です。


◆学習指針

○数学、物理、化学

 既に述べたとおり、センター試験で選択したなど大学受験レベルでこの3科目を学習したことのない受験生は、これらは捨てても構いません。

 一方、大学受験時等に一通り学習した経験のある受験生は、自然科学―地方上級・国家2種レベル対応 (公務員試験対策 最新版パスラインシリーズ)(以下パスライン)を使って各科目を「思い出して」ください。

 特に大学の理系学部で数学や物理や化学に日常的に触れていた受験生にとっては、公務員試験におけるこれらの科目は楽勝です。ちょっと勉強すれば思い出せるので、その点ではかなり有利です。

 人文科学に比べ自然科学のパスラインはよくまとまっているため、この1冊をきちんと潰すことにより本試験で得点できるレベルに達します。他のテキストを使う必要はありません。パスラインに載ってない知識が試験で出た場合は、大学受験時の記憶を必死に思い起こすか、潔く諦めましょう。

 ただ、大学受験時にはセンター試験で選択したが、大学では文系学部に進学した方などは、かなりの部分を忘れていると思われるので、知識確認用に大学受験用のテキストを1冊持っていた方が無難でしょう。

 いずれにせよ、高校時代に既に一度学習したことのある受験生なら、これ以上学習したところでそれほど自然科学の得点力は変わりません。そしてパスライン自然科学1冊でスラスラ学習が進まないようであれば、やはりこれらの科目は捨てた方がいいです。

○生物、地学

 上記自然科学3科目を捨てる受験生は、この2科目は必ず学習すること。出題のほとんどが知識問題であり、かつ覚える知識量も人文科学に比べると少ないため、ほぼ初学者であっても歴史科目を学習するよりは負担が小さく、時間対効果が良いでしょう。

 人文科学で多くの科目を捨てる受験生でも、この2科目で代用するという手もあります。また逆に、他の科目で点を取れるなら無理に生物、地学をやる必要はありません。捨て科目を作ることは時間節約の重要なテクニックです。手を広げ過ぎないように。

 さて、先に述べた数学、物理、化学の学習指針については、選択者は以前に学習した経験があるということを前提に記述しているため、原則パスライン自然科学の演習のみでOKだと申し上げました。ただ、裏を返せば、初学者がパスラインのみで自然科学を得点するというのは、少し無理があるということです。

 パスラインに限らず、教養科目の過去問集は、1冊に何科目も詰め込んでいるため網羅性と説明に欠けます。知識問題がほとんどとは言え、人文科学のように単純に暗記だけでは点が取れないのが自然科学なので、初めて学ぶのであれば、やはりきちんと理解を促してくれる参考書を別に使う必要があります。

 それでも、生物、地学の勉強法としては、いきなりパスラインから入ってOKです。ポイント解説というレジュメが付いているため、初学者でもある程度理解できます。解らない部分は適当に読むか飛ばして、取り合えず一通り終えましょう。

 パスラインを一通り終えれば、公務員試験では生物のどの分野が出るのかが概ね掴めているので、公務員試験の頻出分野に絞って参考書を使うことができるようになります。

 そこで、センター試験生物I(地学T)の点数が面白いほどとれる本(以下「面白いほどとれる本」)の出番です。パスラインでの学習の際に理解しにくかった部分を特に意識しながら、面白いほどとれる本を読み進めてゆきます。説明が非常に詳しいので理解が進み、実際かなり力が付きます。

 面白いほどとれる本を読み終えたら、再びパスラインで問題演習です。最初に使ったときより遥かにスムーズに学習が進むと思います。あとはこのパスラインのレジュメ暗記と問題演習の繰り返しで、本試験の問題には対応できるかと思います。

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